こんにちは。
梅雨入り間近となりましたね。
庭のタイムにこぢんまりとした花が咲きはじめ、いよいよ夏の気配を感じています。
さて、先週の土曜、5/27に3年ぶりとなる音楽イベントを開催いたしました。
『Sing to the lute and the orpharion ~ 16th century ballad in England ~』
リュートとオルファリオンで歌う16世紀イギリスの流行歌

歌手・奏者である横山沙由子さんの生徒さんをはじめ、17名の方々にお集まりいただき、エンジェルボイスの世界へ誘われる2時間となりました。
リュート&オルファリオンは、いずれもエリザベス朝、そしてシェイクスピア台頭期に愛された古典弦楽器です。
西洋の宗教画を思い起こしていただくと馴染みがあるのではないでしょうか。

沙由子さんが吟遊詩人その人となり、当時の街並みがひろがるハーモニーは、生きていく力をわけていただくようで、こころの腹もちがよくなるとはこのことよ…と味わい深かったです。
楽器の生まれた背景には欠かせない神話や希少なひと品を手にされた経緯など、おまじないのように込められた物語の数々。
あまりお目にかかることのない、楽器の背面もじっくりお見せいただき、精巧な作りに感嘆の声があがるひと幕もありました。
すてきな楽器には突然出会うものだそう。
なんだか蚤の市での骨董品との出会いに似ていますね。

終演後も熱心にご質問されるお客さまがいらっしゃり、スタッフの私たちもたいへん嬉しい一日でした。
沙由子さん、実は大のお抹茶好きで、おいしい一杯を求めてカフェ巡りをされているのだそうです。
お住まいの都内より関内へ出向かれた際、偶然、Archiship Library&Cafeの前で足をとめられ、ご入店いただいたのが演奏会のきっかけとなりました。
初ご来店、そして2回目に楽器ケースを携えお越しいただいた時も、今このブログを書いているスタッフが偶然シフトだったのですが、うつしい運指と歌声に心震えた瞬間が今なお忘れられません。
お姉さまも助っ人でいらしたのですが、長らく雅楽をなさっているとのこと。
いつかそちらも聴かせていただきたいなあと思いつつ、お二人のキュートなお人柄にもふれられ、再演がすっかり待ち遠しいALCスタッフなのでした。
横山さまは、大学時代にグレゴリオ聖歌、アーリー ミュージックに出会い、イギリスのルネサンス、バロック音楽を中心に活動するソプラノ歌手でもあります。
すてきな音楽教室を開いておられますので、ぜひブログをお訪ねください🌹